2017年4月9日日曜日

開業者のための手技講座|古今東西の骨盤調整=厳選16手技【第二回配信】

では、亀井先生の手技を「腰部のどこが痛いのか?」で施療法を紹介します。



A.  L1の腰痛の施療法
                 
先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャスト。

次に、受者は仰臥位。操者は痛い側に位置し、受者の肩を痛みがある側に引き寄せて背中を曲げます。
膝と股関節を屈曲し腹部に押しつけて左右に揺さぶります。骨盤と肩が挙がらないよう注意しないと効果がありません。最後に、患側の逆捻転アジャスト。



B.  L2の腰痛の施療法  



先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャスト。

受者は伏臥位で膝を揃えて曲げた体勢。
痛い側の踵は臀部につきにくいはずです。痛くて臀部に踵がつかない場合は、受者の両足を操者の膝で押さえ、L2の一側線を母指で整圧しながら臀部に押しつけていきます。痛い側の足を下にして臀部に両踵がついたら左右に揺すります。

最後に、患側の逆捻転アジャスト。



C. L3の腰痛の施療法

先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャスト。

受者は伏臥位で膝を外方に45度開いた体勢。
片手で骨盤を固定しながら他手で膝を持ち上げます。
L3に故障があると痛くて持ち上げるのが困難です。少しずつ揺らしながら膝を持ち上げます。上げさえすれば鎮痛します。

最後に、患側の逆捻転アジャスト。



D. L4の腰痛の施療法
                         
先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャスト。

受者は仰臥位で健側の下肢を固定して、患側の下肢を挙上します。挙上できれば痛みは鎮静します。膝を曲げないように少しずつ行います。外方に45度開いた体勢。片手で骨盤を固定しながら他手で膝を持ち上げます。

最後に、患側の逆捻転アジャスト。




E. L5の腰痛の施療法

先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャスト。

受者は伏臥位で下肢を45度に開き、下肢を外旋すると痛くて回旋できません。患側の下肢を牽引しながら外旋して振動を与える事を繰り返します。

最後に、患側の逆捻転アジャスト。




F. 腰仙関節痛の施療法

先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャスト。

操者は患側の対側に位置します。受者は仰臥位で患側の下肢を曲げて、足首を健側の足首に重ねます。
患側の膝を圧しながら受者の上半身を手前に回旋させます。
患側の下肢を牽引しながら外旋して振動を与える事を繰り返します。

最後に、患側の逆捻転アジャスト。






G.  仙腸関節痛の施療法

痛みを止めるには、先ず、健側の順捻転アジャスト、次に、患側の順捻転アジャストが大切です。

仙腸関節に異常があると、伏臥位で顕著に観察できますが、多くの症例で臀部の片側が外方に張り出します。
受者は仰臥位で患側(側方に張り出している臀部側)の下肢の足首を持ち、反対側に牽引しながら振動させます。
受者は足裏で受者の骨盤下部を押さえて、背骨を少し横に曲がった体勢を取ります。
その体勢で下肢を牽引しながら揺さぶりを繰り返します。

最後に、患側の逆捻転アジャスト。







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