2017年3月12日日曜日

整体実技|カイロプラクティック2 腰椎の矯正法 その1

カイロプラクティック2 腰椎の矯正法 その1

【腰椎の矯正テクニック】 初心者には危険です

変位している椎骨を正確に矯正するには、「関節固定」というアジャストメント以前の準備ができているかどうかで、全てが決まると言っても過言ではありません。


第1節 LPの矯正テクニック(ランバーロール … 主に腰椎全体的矯正法)

この手技療法は、側湾症の矯正など、腰椎全体の矯正に使用されますが、熟練度によって、矯正したい椎骨を選べます。

股関節と膝関節を深く屈するほど下部腰椎の矯正となり、浅く屈すると上部腰椎を矯正可能です。

①天井側下半身の固定(腰椎椎間関節・仙腸関節・股関節)

天井側の膝はベッドに付けておき、操者は受者の膝を持ち動かしたい椎骨に向かってテンションをかけます。
テンションが来たかどうかを目的椎骨の棘突起に示指と中指でモニターします。









②目的腰椎椎間関節の動きを付ける
①で目的椎骨にテンションをかけて後方に出しましたが、アジャストを行いやすくする工夫をします。限度まで後方に出した椎骨を、前方に動き出しやすいように前後に動かして動きを付けます。
戻しすぎるとロックが外れてしまいます。目的椎骨に合わせた屈曲体勢を取ります。






③ベッド側の上半身の関節固定
受者の腕を、目的椎骨に向かって引いて、目的椎骨にテンションをかけます。指で目的椎骨をモニターしてテンションを確認しながら行います。









④天井側の上半身の関節固定
 
操者は、受者の肩にコンタクトして、ベッド側に押しつけ、更に、目的椎骨に向かって後下方に押して関節固定します。









受者の膝をベッドから落とし、ベッドから垂れた受者の右足の膝窩と肩にコンタクトし、操者は受者の肩を押さえます。
膝窩に当てた手で下方に極限まで押してアジャストします。





 第2節 LPIの矯正テクニック(プッシュテクニック)…P側をベッドに付けて横臥位

①天井側下半身の固定(腰椎椎間関節・仙腸関節・股関節)

天井側の膝はベッドに付けておき、操者は受者の膝を持ち動かしたい椎骨に向かってテンションをかけます。
テンションが来たかどうかを、目的椎骨に示指と中指で触診します。










②目的腰椎椎間関節の動きを付ける
アジャストは後方から前方に行います。
①では椎骨を後方に限度まで出しましたが、前方に動き出しやすいよう膝を動かし腰椎椎間関節の動きを付けます。戻しすぎると関節固定が外れてしまいます。









③ベッド側の上半身の関節固定


受者の腕を、目的椎骨に向かって引いて、目的椎骨にテンションをかけます。
指で目的椎骨をモニターしてテンションを確認しながら行います。
引いた腕は、受者の肩に置きます。






④体幹部分(脊柱全体)の関節固定

今までの、下半身と上半身の固定を無駄にすることなく、アジャストする関節以外の脊柱の固定を更に固めますアジャストしやすい体勢を作る目的もあります。
操者は、腕をL字にして、受者の脊柱から仙骨に当て、自分自身の方に引き寄せます。



⑤天井側の上半身の関節固定
操者は、受者の肩にコンタクトして、ベッド側に押しつけ、更に、目的椎骨に向かって後下方に押しつけて、固定します。    
身体を捻るのではなく、結果として少し捻れますが、目的椎骨にテンションをかけることが重要です。





⑥目的椎骨の棘突起にコンタクトしてアジャスト

受者の臀部から大腿後部にかけて操者の大腿前部から股関節に密着させます。
両手を離しても固定が掛かっていることが大切です。
身体全体でアジャストします。
無駄な力をかけて受者を痛めないようにします。
柱に向かって立ち、倒れながら柱に手をつく要領です。講師に指導を受けて下さい。
 




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